ダウトゲーム【更新中】

「……もう知らない!せっかく今日は肉じゃが作ってあげようと思ってたけど、激辛麻婆豆腐にしてやる!!甘口になんか絶っ対してやらないんだから!」

「そんなこと言うんだ?せっかくハーゲンのストロベリーチーズケーキ、買ってやろうと思ってたんだけど、いらないってことだよな?」



陳腐な言い合いに苦笑を浮かべるヒダリ君、

そして普段静かなミギ君の台詞に呆気にとられるクラスメイト。

そんな状況に気付くことが出来ないくらい、容赦ない目の前の男に腹が立っているアタシ。

風香に関しては呆れが礼に来たようで、やれやれとゲームを続行する。



「仲がいいのは構わないけどね。はい、13。」

「…1!」

「「「……」」」

「ねえ、なんで何も言わないの?

ダウトって言わないの?」

「そんだけ手札持ってりゃ、

そろそろあんだろ。」

「キーーー!!」

「ハナちゃん、可愛いすぎ(笑)

はい、2!」

「3…はい、俺あがりね。」



さらりと最後の1枚を出して

席を立った右崎を慌てて呼び止める。



「ちょっと、どこ行くの!?」

「トイレくらい行かせてよ」



軽く伸びをして教室を出て行ってしまった。