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「あー…だめだ、気になる!

ねえ、ホントにいない??」


「いや、だからいないよ?プフッ」



クスクスと笑いながら席に着くヒダリ君と

自分の髪をバサバサと振り乱すアタシ。



ヒダリ君は、多分冗談だから気にしない方がいいって言ってるけれども……




だめだ、


気になって
仕方がないよ
尺取り虫。



想像するだけで悪寒が走る!



「風香〜(泣)」

「っていうか、あんた髪の量多いし長いし、オマケにパーマかかっちゃってるからね……いたとしても、見つけらんないわよ。

っていうか、いたとしても気持ち悪いから嫌。」


「風香様!そんな殺生な!」


冷たい視線を向けられる。


















この後、

二限目の休み時間に右崎から


"嘘だよ、五月蝿い。"


という短文が送られて来るのだが、

この一文を見た瞬間、

アタシの中には軽く殺意が芽生えた。