「!!!??

うそ!ヤダっっ!!!どこ?!?

ちょっと右崎!!!」





離れていく腕を慌てて掴もうとするも

それはするりとかわされて

さっきまでの無表情から一転、

ケラケラと笑いながら昇降口を入っていく。




「ちょ!!待ってよ!!!

あんた、仮にも彼氏なんだから取りなさいよ!!!」









途端、




アタシの肩から

慌てて手を外したヒダリ君が

両手を挙げ、

目を丸くして声を張った。









「……え!

お前ら、付き合ってんの?!」
















周辺から小さな悲鳴が多数、

聞こえたとか

聞こえてないとか。













さあ、

ゲーム(騙しあい)の

始まり始まり。