「いいんだよ、それで」
それが何だ、
とでも言うような素っ気ない返事が飛んできた。
拍子抜けである。
「むしろ、そうでないと意味がない」
冷たい瞳から色味が消えていく。
「俺に恋愛感情を抱かないこと、
あんたに恋愛感情を抱かないこと、
それが重要なんだよ」
「???」
何だか、さっきから言ってることがよくわからな……
「だからこそ、安心して ”フリ” が出来る。
――付き合ってるフリが」
……
「付き合ってる……フリぃぃ!??」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…