「…――明日からはゴールデンウィークなわけだが

くれぐれも羽目を外しすぎないように!

以上!」

「気をつけー 礼っ」

ガタッガタッガタッ――

「GWとかいって、結局一週間しかねーじゃんなぁ」

「今日どうするー?カラオケ行くー?」

「ミスド行こー!」

帰りのSHRが終わり、教室がザワザワと騒がしくなる。



「さて!じゃ、またなー!良いGWを~!」


席を立ち、陽気に教室を出ていくヒダリ君。

たかが帰りの挨拶でキラキラ効果が発動するってどういうことなんだろう……



「「ヒダリ君~ッ!」」



ドアの前で待ち構えていた飛騨ファンクラブ会員達へと足を運び、

律儀に一緒に写メなんか撮ってしまうヒダリ君。

毎度毎度のサービス精神の大盤振る舞いには目を見張るばかりである。



そんな日常の光景はさておき、

アタシと風香も帰り支度を始めた。