「……………………で………………しょ?…………………………………がい…。」


教室から声が聞こえてきたから。


その時は誰かいるんだって思っただけだった。



教室に近くと声がハッキリ聞こえてきたんだ。



「千夏、銀狼の幹部と付き合ってるんでしょ?いいな~!!!」


「ふふふ。でしょ?翔のお陰で私の株が上がってるんだ♪」


「ほんとインチキ!!!なんていって口説いたのさ。」


「性格に惚れちゃって。


って、言っただけ。


あんなの顔と体以外いいとこないでしょ。」


千夏逹の声だった。



僕は耐えきれなくて教室のドアを乱暴に開けた。


「お前、それが目的だったのかよ?

あの告白は嘘で、今までのも全て嘘か。」





「お前とは別れる。二度と俺の前にその面さらすな。」




そう言いながら僕は教室から出て行った。



コレが僕の女嫌いの理由。




理沙は同情する?


それとも、



しないでくれる?