見事に男たちを殴り倒す皆。 男たちは青ざめながら逃げていった。 頭も。 あの利委って子を置いて。 最低な兄だな。 「利委?こっちおいで。」 三咲がみかね、手招きする。 トコトコと歩きながら泣く利委。 「大丈夫?家帰る?」 その言葉に首を横に振り、答える利委。 「ない。家ない。」 と。 家がないか。 だったら、 「うちにこないか?沢山いるよ?利委みたいな子。」 「行っていいの?」 「うん!勿論。」 「ありがとー!」 ギュー! 「おわっ?!」