路地裏に入るとちっちゃい子供があっちと倉庫に続く道を指を指した。
そのままそこに向かい、「も大丈夫だよ!ありがとー。」と言ったちっちゃい子供の手を離した瞬間。
ザッザッザッザッ
私逹の周りを200人以上ぐらいの男たちが囲んだ。
私がちっちゃい子を見ると、その子は、
「にーに!」
と言って多分この集団の頭であろう男に抱きついた。
「おりこーさんだなー?利委は。」
と言いながら利委と呼ばれた男の子の頭をなでる頭。
だが、私逹に向けられたその目は私の頭の中に危険警報を鳴らした。
「おねーさんたち??ちょっくら俺らの相手、してもらいましょうか?」
そう言って鉄パイプで殴りかかってきた。
それを合図にほかの奴らも次々と殴りかかってくる。
一般人は殴らない主義の私と三咲はひたすらにそれをよけ、応戦していた。
が、1人の男が三咲の腹に鉄パイプを当てた。
「うっ!」
「三咲?! ガンッ っは!」
私がそれをみた隙をついて頭に鉄パイプを当てる。
倒れ込んだ瞬間に10人くらいに取り押えようとする。
流石に男10人にかなう力は持っていない私と三咲は抵抗できないまま取り押さえられた。



