手から血がでてくるくらい、強く拳を握り締めている。

周りの奴らは、

《きったねー。》
《媚びったって噂だよ?》
《最低だね。地味子の癖に調子のんなよって感じ。》
《本当ー。生徒会の趣味を疑うよ。》

なんて、好き勝手言っている。

そんな連中を睨んでいる桜龍&銀狼の下っ端。


そんな中、1人の女とその取り巻きが私の前に立ちはだかった。


「水乱の姫は、三咲さん1人で充分よ!

あんたなんか、地味で貧乏でブスで、何の取り柄もないバカのくせに!!」


………………………………………ブチッ


「なぁ、なんか切れた音しなっかった?」

「ああ。したな。どこからだろ?」