「あーやーーー!!!」

窓から見えるに彩に手をふる。

彩は驚いた顔をしたあと、照れたように顔をそらす。

「 今日もかわいいよ!!」


授業中なんて構わず再び大きな声で話しかける。

聞こえているだろう言葉に彩は反応しない。

彩の周りの女が俺を見る。

顔が赤いから見られたくないんだな♪なんて陽気なことを考える。

実際に当たっているのだろうけど。


幸せな気分に浸っていると

パコーン

教師専用の教科書が俺の頭を突撃する。分厚いな。

「川越。彼女への愛の叫びは休み時間にしろ。」

「…へーい。」


担任の先生だったから良かったけど、

数学の牧田なんかの授業だったらやばかったな。