あたしこそが最愛最高の姫である






「まぁ蓮、鍵をなくすのは物騒だしめんどくさいからやめてくれ」







玲はそうガラステーブルを挟んで向こう側に座った蓮に笑いながら言った。







……そのセリフ、何回目よ。





あ、20何回目か。






蓮の後に続けて他の3人も座る。




2人は既にゲームに夢中で、もう1人はなぜか携帯をガン見していた。







……あ。






ばれてるかも。







「……え、美玲?なんでネットランキング1位取ってんの?」








………その言葉に驚愕。






「……え」







「「「……は?」」」







ギューっと抱きしめられている腕にとんでもない力が込められた。







れ、玲…。苦しいけど何も言えない。









「……なにこれ。しかもネットニュースで話題になってるよ?有名美少女と有名イケメンのデート風景がネットやブログ、Twitterさまざまなとこで話題沸騰って」








………あれ、何かなんでそんなに大袈裟になってんだろう。









まさか1位が取れるとは思ってもみなかった。






せめて入れても下の方で、一時間ごとにランキングも変わるから直ぐに消えるだろうなぁーって…。






それでも影響力はすさまじいけど。







でも1位はちょっとレベルが違う。





しかも結構人気の高いサイトのニュースにまで取り上げられちゃってる…。










「……おい、今すぐ美玲の写真を消せるだけ消すぞ」






そして生徒会たちは持っているパソコンの技術を全てつぎ込んであたしの写真消去に励みだした。






……あはは。








玲はまだ怒ってる。








「……美玲」







「…………はい」









後ろからの玲の冷たい声に身を凍らす。









「1週間外出禁止な」









ありがたく、度が過ぎすぎているシスコン兄から監禁令をいただいた。








「いや、1か月だ」









しかも生徒会長からその延長が言い渡された。












「……1週間の監禁生活、楽しませていただきます」







あたしには選択の余地がなかった。









………マジで、最悪。









あたしは2度と監禁されないようにしようと思った。








1か月も監禁されると、さすがのあたしでも存在感が薄れてあのくそブスが自分の知名度を拡大してしまうかもしれない。








あたしが学校に行って目立つことで阻止せねば。








この1週間で色々作戦を考えよう。









_____男とは一切関わらなくていい作戦を。