あたしこそが最愛最高の姫である






そして楽しかったけど色々精神的に辛かった時間も終わる。






「暗くなってきてるけど、送らなくて大丈夫?」





「全然大丈夫だよっ!直ぐ近くだし」







待ち合わせていた場所まで送ってもらい、そこで解散となった。







……おかしいな。







やつらに気を取られ過ぎて、何も騎王のこと探れなかった。






普段からちょっとずつ探っているけれどやっぱり平日じゃ時間が短いから自然に騎王の話へと持っていくのは凄い難しい。






ちょうどそれについて考えていたとき、今日のデートと言うナイス提案をわざわざ和矢君がしてくれたのに蓮たちのせいで台無しだ。







ただあたしが後で色々文句言われるだけじゃん。






……帰ったらまず直に怒ろう。









「そっか、なら気を付けてね?」







「心配ありがとうっ!じゃ、また学校でね?」









そう言って手を軽く降り、さっさと和矢君がいる場所から離れた。






多分、蓮たちはあたしの家の前で堂々と待っているんだ。








いや、下手すれば不法侵入してるかも。






はぁー、と重い足取りで帰路についた。