そう言って寝ている玄武(げんぶ)を叩き起こせば、何かを叫びながら飛び起きた。
「ひめーーーーっ」
あまりの大声にビックリしながらもけらけらと笑う。
玄武は特攻隊長という喧嘩大好き人間。
ちなみに女の子も大好き人間。
まとめると女たらしのヤンキー。
「何?夢で実桜ちゃんの夢を見てたとか?」
そう普段通りにからかえば、いつもは怒りながら何か返してくる玄武が顔を俯かせる。
「……いや、実桜じゃねぇよ」
その言葉に勘が優れている俺はハッとする。
……まさか。
実桜ちゃん以外に姫は一人しかいない。
俺が愛してやまない生徒会の姫。
突っ込みたいのはやまやまだが………。
俺が突っ込むことじゃないし、俺の気持ちも多分玄武にばれる。
だからその言葉を流した振りをして、また笑った。
「もう突然大声出したからマジビビった」
「わりぃな」
玄武も俺の反応に少しほっとしたような表情を見せ、いつものようにニカっと歯を見せた。


