あたしこそが最愛最高の姫である







俺たちの取り巻きに突き飛ばされたとき、凛とした可愛らしい声が、キャーキャー騒がしい中で俺でも聞こえてきて。






煌は一直線に彼女の元へと歩み寄り、その手を取った。






それから最初は彼女は戸惑ってよそよそしかったものの、今ではすっかり心を開いてくれているようで。







まぁ一件落着だと思った。






天気が良いから容赦なく太陽は俺を照り付けてきて、結構熱いところに座り込んでいる俺。






そんなことを思いながらも、手に持っていたペットボトルの飲み物を飲む。





そしてもう一つの事を思う。






決して叶わない、一つの恋心を。





あの美しく麗しい、生徒会のお姫様に______。