それ以来“姫”という族のシンボル的存在として総長の女を掲げ、女の安全を守るようにメンバーに伝える。





そしてそのことで族が更に一致団結出来る。






でもその女が様々な面でメンバーに認められたなら。






先代の女には顔だけの、性格も悪いしクズにも満たない女もいた。






たまたま先代はどこかのお坊ちゃんで、政略結婚の相手と付き合っていたのだが、仕方なく姫にすることになり、仕方なく先代のメンバーの方々も守っていたそうだけど常に族という存在を見下し続けていたそうで。






まぁ騎王も過去に色々あったってことだ。






そんな歴史の中で実桜ちゃんは俺らの代の姫となった。





まぁ姫がコロコロ変わる代もあるけど、多分実桜ちゃん以外は姫になれないと思う。





総長である…煌(こう)の心を鷲掴みにして溺愛されているから。





多分煌から逃げたい、と思っても煌はどこへでも追いかけていきそうな危なさを今からチラチラと見せてるし。





あー、怖い怖い。






でも彼女のいる空間が綺麗なことは良いことだと思う。





それにちゃんと実桜ちゃんに会いに煌だけじゃなくて、サボり続けていた他の幹部の奴らも学校に来るようになったし。