あの女の話を聞いても興味がなさそうな蓮を見て、少し安心する。
蓮があの女ごときに怒ったらどうしようかと思った。
あの女に感情すら持ってほしくない。
これ以上生徒会に近づくなら早く行動しなきゃ。
話がひと段落したところで話を持ち出す。
「ねぇ?______みんなにお願いがあるの」
上手く行けば、あの女を排除できる。
「あたし…暴走族たちに近づいていい?」
「あの女をぶっ潰す」
「あたしと同じ姫と呼ばれていることを…後悔させてやるわよ」
「______お願い、聞いてくれるでしょ?」
「あたし生徒会のみんなのこと大好きなの。だから少しでも嫌いになりたくないから、お願い聞いて?」
「あたしが愛すのは_____あなたたちだけだから」
あたしはそっと、微笑みを浮かべた。