そっと自分の膝の上で寝ている蓮に視線を向ける。 これだけざわざわとうるさいにもかかわらず、あたしのお腹に顔をうずめてすーすーと寝息を立てている。 こんな蓮が凄く愛おしく感じられる。 あんな女の存在なんて全く気にしていない蓮が。 今のあたしにはあんな汚いものを見ている紫苑、悠斗、終いには直でさえも腹が立った。 あんな邪魔な女、早く処分すればいい。 姫なんて呼ばせてたまるか。 _____姫は二人もいらないの。 ________あたし以外いらないの。 あたしが最高で一番愛される最愛の姫よ?