あたしこそが最愛最高の姫である





呆気にとられて直を見つめる。





するとあたしの視線に気づいた直は少し慌てて。





「あ、あれ?知らない?この子あの暴走族の姫なんだよ」






………姫?





あたしは眉間にしわを寄せる。






そして“暴走族の姫”に向き直る。






「……この子が、姫?」





……冗談でしょ?







未だ手を掴んでいる紫苑と悠斗に向かって品もなく叫びまくっているブサイクな子が?






_________あたしと同じ“姫”?






あたしには暴走族の姫がどんな立ち位置かも知らない。




てか、暴走族に姫というものがあるなんて今初めて知った。




あたしが姫と呼ばれていることはこの学園の生徒たちが言い始めて、全体に浸透した。





でも彼女の場合は違うと思う。





……もともと姫、という呼び名が暴走族にあったってこと?