あたしこそが最愛最高の姫である










noside*







騎王の総長である煌が見舞いの品を片手に持って美玲の病室を訪れようとしていた。








「おい」





だが、威圧感のある言葉に足を止めてしまった。






視線の先には生徒会長がいた。






……めんどくせぇなと素直に吐いてしまいそうになったため息を押しとどめた煌。






ここでコトを荒げても誰も得をしないことを理解しているのだ。







少しぐらいなら、文句でも何でも受け止めようかと人が思うよりも広い心でそう決心した時。







煌は、思わず目を疑った。







「………何、して」







「頼む。あいつを……美玲を……た、のむ」








蓮が、そっと頭を下げたのだ。







プライドの高い蓮だ。






本人の中では物凄い葛藤があったのだろう。いや、今でもあるのだろう。








拳を肌に爪が食い込むほど強く握っていた。








いきなりの事に戸惑いを隠せなかった煌。









「……思ってもねぇこと言って俺に頭下げるなら、姫さんに頭下げろ」









蓮は下げていた頭をゆっくりとあげて、煌と対峙する。








蓮の手には、あまりにも爪が強くくい込んでしまったため血が滲んでいた。









「何だってしてきた 、今まで。でも今あいつを見ると俺は……」