あたしこそが最愛最高の姫である











玲side*








「クッソ!!!!!!!」








ダン、と机を揺らすほど強く拳を打ち付けた蓮は今まで見たどの表情よりも厳しいものだった。









ほかの三人はそれぞれ思うことがあるようでどこか遠いところを見つめている。










美玲が階段から落ちて記憶をなくしてから早数日……。








美玲の記憶は戻ることなく、ただつまらなさそうにしている。









高校時代からは考えられないような美玲の中学生時代。








最悪なことに今の美玲の世界にたった俺が一人だけになってしまった時の記憶が彼女を支配していて。






自分の世界に自分は存在していない。








俺が笑えば美玲は嬉しそうに微笑み、俺が溜息を吐けば顔面蒼白でどうしたのかと問いてくる。








そして、甘い笑顔で俺の機嫌を取るように様々なことをねだり続ける。








簡単に言えばただの餓鬼だ。