あたしこそが最愛最高の姫である







「美玲!!!!!」





あたしの名前が聞きなれない声で聞こえ……



病院の個室の扉が勢いよく開いた。







「………は?」







部屋にずかずかと勢いよく入ってくる男たち。




思わず顔しかめた。




何?誰?何であたしの名前を?







「れ、蓮。ちょっと待て」







道をふさぐように立っていた玲を押しのけて、一人の男があたしに詰め寄って来た。






その顔はとても整っている。






後ろに見える男たちも整った容姿をしていた。






……でも、近い。







「………は?」






じーっと見られて思わず口を開く。







「………美玲、階段から落ちるなんてバカだろ」






は?






ほっとしたように安心感を顔いっぱいに出して甘く微笑んでいる男。





正直、イラッとした。





近い笑うな誰だよ馴れ馴れしい。




この男に馬鹿なんて言われる筋合いはあたしにはない。







「きも」




遠慮なく男にそう吐き出した。






そんな鬱陶しい男から視線を逸らして玲の方へ向く。






「ねぇ、玲くん。ちょっと喉乾いた」




さっきの男に向けていた顔とは正反対に笑って玲に声をかける。




「ばっ、ちょ、おい美玲!」





でも顔を青くして視線をあたしじゃなくてあたしのすぐ近くにいる男へとむけた。





そのことにまたイラツキを感じた。





あたしも玲につられて男を見る。






口をポカーンと開けてあたしを見ている男。






後ろの奴らも同じようにだらしない顔をしてる。やっぱり気持ち悪い。不快。





そもそも本当になんでここにいるのか。なんで早く出て行かないのか。





なんで、あたしを知っているみたいに振る舞うのか。






「何?てか誰?邪魔なんだけど。離れて」