そして結局……玲に、これでもかってほど怒られた。
今までにないほどキレてた。
「もうお願いだから何もしないでくれ」
そしてさんざん一気にしゃべった玲は、一人よたよたと会場へ歩き出した。
その背中が見えなくなるまであたしは見つめ続け、見えなくなるとその視線をあたりに移した。
あたしが今いるところは、ホテルのガーデン。
派手にイルミネーションに飾られた噴水に、全く自然感のない木々。
「はぁ」
この後、また玲に怒られることを思うとげんなりとした。
低いテンションのまま噴水に近づく。
コツ、コツと本当に耳障りなヒールの音。
ふと自分の爪に視線を落とすと、鮮やかな赤で彩られた派手なネイル。
髪を触ると巻かれて崩れないようにがっちがちに固められている。
顔にもめったにしないメイクをこれまた派手に施されていて。
"華美"
ただこの言葉しか当てはまらないような格好だ。


