あたしこそが最愛最高の姫である











会場に入るとさらにたくさんの人。








みんな綺麗なドレスやスーツを着て着飾っている。









でもその中でも一番人の視線を奪うあたし。








高いスーツで身を包み、髪もセットしている玲に視線を向ける。








するとあたしに気づいた玲がニヤリと笑った。










「俺の傍から離れるなよ」










「離れないし、馬鹿玲」












あたしもニッコリと笑って玲のケガをしていない方の足を、ピンヒールで踏んだ。








会場の磨かれた大理石にコツコツと響いてさっきからうるさくてイライラする靴。












「随分と反抗的な猫なことで」









「黙れ怪我人」









それでも玲の笑顔は崩れない。








苦笑しながら玲の腰の腕を振りほどき、その手に自分の腕を巻き付けた。











「今日はここの一番いい部屋取ってよね」











それで今日のことは勘弁してあげよう。






玲の靴を踏んだぐらいじゃ気がすまない。







「今から取れる範囲でならな」









にっこりと自分を魅せている玲の顔に自分の顔を近づける。








もちろん背は届かないから、不安定なヒールで踵を上げて、玲の首に手を回して。











「何が何でも一番いい部屋取って。じゃないともう帰る」









そしてそっと玲の頬に口づけた。










「……仰せのままに。女王様」











玲の暖かい唇が、そっとあたしの頬に触れた。