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美玲と蓮が去ったあとの体育館で、ある出来事が起こっていた。
何を考えているのか、沢山の女に囲まれ騒がれながらも、体育館から出て行かない暴走族たち。
いや、もっと適切な言い方をすると関東地方で№1である［騎王］(きおう)と言う名前の族の幹部たちだ。
優れた才能や美貌を持ち、なおかつ「暴走族の幹部」と言う地位まで持っている強者達だ。
そんな男たちが滅多に姿を見せないのに、突然何の前触れもなく全校生徒が集まっている体育館にやって来れば、女が群がるのは当然と言えば当然である。
そして大混乱が起き、教師たちでは収集が既に付けなくなっている程。
しかしそこまでの騒ぎを起こし、体育館から未だ出て行かないのは何か不自然である。
何か目的があるとしか考えられない。
そもそも何か目的がなければ全校生徒がいるところになんて来るはずがない。
