あたしこそが最愛最高の姫である








そのまま朝から上機嫌で玲の車に無理矢理乗りんだ。








「途中で歩いて行けよ…」








若干ぐったりしている玲に言われるけど、ただにっこりと笑顔を返すだけ。








誰が行くか。









玲には学校ではあたしを他人のふりをしてよって言われてるケドべったべたにくっついてやる。









ふふん~と鼻歌を歌っていると、隣からため息が聞こえた。









そして少し車を走らせ、見えてきたでっかくて綺麗な校舎。








別に歩いていける距離だけど、わざわざ車に乗るのはめんどくさいからだと思う。







玲も多少、あたしには劣るけどめんどくさがり屋なのだ。









でもあたしのためならどんな苦労も惜しまない出来た兄。








さらに機嫌がよくなり、先ほどよりもため息が増えた玲に声をかける。









「玲、あたしさ、クラスってどこにあるの?」









そのまま「玲クラスまでついてきて」と続けようとするけど…。








「一年は本館の五階!一人でも絶対いけるから大丈夫だ」








玲に先を越されてしまった。







ちぇ、なんて思いながらもシートベルトを外す。









「まだドア開けんなよ。駐車場に止めるまで待って」








玲は後ろを見ながらバックで車を駐車場にいれた。








その横顔がまたイケメンだったのは言うまでもない。








てか、玲の車って周りと比べて派手だ。








まぁ赤の外車なんて目立つか、と思って微かに笑った。







あたしの好きな赤を玲は選んでくれたってそう思ってる。








「よし、着いたぞ」








その言葉と共に筆箱とスマホと財布以外何も入っていないスクバを持って、車の外に出た。








同じように玲も荷物を持って鍵を閉めながら出てきた。







そんな玲に近づこうとすると……。








「え、女!?」







「嘘……。篠原先生…?」







「あの子……あんな綺麗な子、ウチの学校にいた?」






「新入生!?」












周りがざわざわとなっていた。








数人の先輩と思われる女子生徒が唖然とした顔であたしと玲を見ていたのだ。









玲をチラッと見ると、やっぱりなって顔をしていた。








……あぁ玲の追っかけ?








そう理解するともう一度、玲の追っかけ集団へと顔を向けた。








すると暫くボーっとされるものの、次にはある一人にキッと睨まれる。










あとの数人は未だあたしを見つめている。










そんな彼女らにあたしは……。









ハッと笑い返した。