俺と玲さんじゃ完璧な差がある。
美玲が何かあった時に助けを求めるのはまだ玲さんにで。
俺ではない。
でも敗北感は感じない。
美玲は他人と強い壁を作る。
だけど俺にはもうそんな壁を作っていないからだ。
だからこれからどうにでもなる。
美玲が俺に惚れれば……それでいい。
また決心を強め、口づけたくなる衝動を抑えて美玲の頭をそっと叩く。
「美玲、起きろー」
まぁたまにキスぐらいしてしまうのは勘弁で。
まだまだ長い道のりだから、それくらい許してもらおう。
「………みーれーい!」
「………あと、いちじかん……」
「起きろてめぇ!」
「………だまって。人の睡眠時間削るなんて、もう人じゃないよ………。ほんと……あ…く…ま……」
「しゃべりながら寝るな!」
(まだまだこれからだ。美玲、覚悟しとけ)
蓮side*END