「……はぁ。」






あたしは小さくため息をついた。





あの五人は今時遅れの暴走族、とかいうやつで。




なんかここらへんで一番強いらしい。





でもあいつらが関わると__全てがめんどくさくなる。




あの五人はイケメンの集まり。





しかも全員タイプの違うイケメンで、生徒会のメンバーと張り合おうと思えば張り合えるほどの。





で、みなさん揃って女遊びに励んでいるらしくそれを狙って私立校で偏差値の高いこの学園の女子ですら、なぜか群がって行ってしまっている。






てか、いきなり抱いてはないでしょ。





未だ騒ぎ続けている女たちから視線をそらし、隣の蓮を見て見ると。





やっぱりキレていた。






教師たちも収拾を図ろうとしているが、男たちしか見えていないバカ女達を対処しきれてない。






そして蓮に向かって叫んでいる女達もまだいる。





荒れまくっている体育館を一通り眺め、もう一度ため息をつこうとしたとき…。





ある女の子に目が留まった。