あたしこそが最愛最高の姫である






「……とりあえず、生徒会。もう少し詳しく説明してくれ」






俺がこういうと、静かになる三人。







「なんでそんなことを生徒会が知ってる?なんで生徒会の姫が実桜を嫌う?なんで生徒会が口を出す?生徒会にとって無意味としか思えないことばっかりだ」









すると時間を空けず、生徒会二人がニッと口角をあげた。








「俺らにとって美玲はすべてだ。美玲が嫌いっていえばそいつをどんな手を使ってでも排除する。ただそれだけってことだな」







「んまぁ要するにそのくそ女が美玲の怒りに触れちゃったの。せめて大人しくしとけばいいのに」








わけが、分からない。








「……なんで生徒会の姫が実桜を嫌う必要なんてあるんだ」







「そんなの簡単なことでしょ。クソ女が姫とか呼ばれてるからじゃん」







……は?






眉間にしわが寄る。








「まだわかんねぇ?ブスって美玲と比べればブスだろ?なのに自分と同じ姫って呼ばれてることが美玲は無理らしい。……まぁ本当はそんな単純な考えじゃないはずだけどなぁ」








「……実桜が姫って地位にいるのが気に入らなかっただけ?」









そのために、わざわざこんなことを…?








生徒会の姫の感がえが全く理解できない。










「同じ名前同士だといやでも比べられるだろ?しかも元から生徒の間でも派閥争いみたいに色々対立が起こってる生徒会と暴走族での間でだ。そうなると優劣ができる。美玲がくそ女に負けるわけなんてないけど、美玲はもしも生徒が暴走族の姫のほうを優と決めることを恐れたんじゃね?」









「……あー。簡単に言うと芽は若いうちに摘んでおこうって感じかなぁ。美玲自身、すんごい気に入らないこともあったと思うけど、わざわざ他人に関わってまで潰そうとしたから俺らのためでもあるんだと思うよ」