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「……そう言えば、蓮。蓮って昔女遊び激しかったらしいね」







蓮の温もりに包まれながらも、ジトーッと蓮を睨む。







「……昔の話だ、昔の。それに女なんて美玲以外全員石ころだろ」








「……ほんと?嘘ついてない?」






蓮はあたしの表情なんて気にせず、ニヤリと微笑む。






「何だ、美玲。俺の言葉が信じらんねぇーの?」







「そうは言ってないけど」







「………そもそも美玲。お前、自分より美人な女っていると思ってんの?」






そんなの、愚問だ。






「まさか。そんな女いれば、何をしてでもその女を上回るし」








「なら美玲が一番分かってんじゃねーか。俺が他の女なんて興味すらないって」








……そっか。






つい嬉しくなって蓮の首に手を回して抱き着く。








「あたし以外の女、見ちゃやーよ」








蓮も腰を引き寄せて抱きしめてくれる。







「……誰が見るか、馬鹿美玲」







「バカゆーな」







「俺を信じない美玲は馬鹿」







………うるさい。








「んもう、蓮黙って。次バカって言ったら怒るから」







「………なら俺の口ふさいでみろよ?」








やけに色めいた目で見下してくる蓮。







それが嫌で、蓮の肩を支えに膝を立て、逆に蓮を見下した。







「蓮のお喋りなお口、あたしが塞いであげる」







クスリと笑って、ゆっくりと蓮の口に口づけた。






するとあたしの頭を蓮がしっかりと押さえてきて、深くなるキス。








「……っ、ふぁっ」








蓮……。






本当に思う。







あの時、蓮と会えて良かった。








これからもこの熱を手放したくはない。







物に無頓着気味のあたしが欲する、ただ唯一。







蓮、あなたの愛が欲しい。












___________蓮、あなたは何であたしを愛そうとしないんだろう。










あたしはこんなにもあなたを欲しているのに。









燃えるようなキスの中で、あたしの心情は複雑だった。