美玲side*
先ほどからあたしを抱きしめ続けている蓮。
もう飽きたんだけど。
……っていつもなら思うところだけど、今は凄く暖かさを感じていた。
全てあの女のせいだ。
今に見てなさい、なんて内心思いながらも蓮にギューっと抱き着く。
「………美玲」
すると蓮は器用にあたしを持ち上げ、膝の上に乗せた。
今度は後ろから抱きしめられる。
「んー、苦し」
少しかすれた声を出すと、蓮はクックッと笑って。
「みーれーい」
甘ったるい声であたしの名前を呼ぶ。
「なーに?」
「……俺と出会った時の事覚えてるか?」
……蓮との出会い。
「もちろん」
今思うとそれなりに、衝撃的な出会いだった。
…ってか、あたしは色々やらかしてしまった出会いだった。


