「……疲れたぁ」
美玲は「歩くの早いよ」なんてぶつぶつ言いながら、教壇に腰掛けた。
俺も美玲の隣にピッタリとくっついて座る。
「……いいか、美玲?絶対に他の男に向かって笑いかけるなよ?」
美玲の腰を抱いてさらに自分にグッと近づけながら聞く。
「生徒会と玲以外ならねー?」
………玲さんならまだ分かる。
美玲が絶対恋愛感情を抱かないことも、玲さんが美玲を好きになることはないことも。
ただの仲のよすぎる兄妹……ってか、ヒモ扱いされてるし。
「生徒会にもあんま笑いかけんな」
独占欲が半端ないけど……これだけ綺麗な女で、しかも性格は自由奔放な我儘タイプ。
縛っておくぐらいしないと直ぐにふらふらされそうで無理だ。
別に付き合ってるわけでもないけど、美玲は俺のモノ。
俺も美玲のモノ。
「なるべく頑張る!」
なんて言って美玲は、やっと明るい笑顔をこぼした。
参考書から始まり、美玲は今日機嫌が最高に悪かったからホッとする。
「……俺を不安にさせんな」
そうポツリと呟くと美玲はけらけらと笑って。
ムカついたから、美玲の唇にキスを落とした。
「………ちょっと、いきなり?」
「美玲が悪い」
「んもう!でも_________あのクソ女、蓮の視界に入っちゃったからなぁ。本気で潰さないと」
物騒なことを言っている美玲を抱きしめる。
「ならこれで消毒な」
美玲の甘い香りが香る。


