「あはははははは!」
そのまま声を上げて笑ってしまう。
玲の顔を見ると、ポカンとしていた。
「……玲、もういいよ。もう怒ってないから」
こんなに必死で謝られたら、さすがにもう怒る気もなくなった。
「そのかわり今度服買ってよ?」
笑ったまま首を傾げて玲に聞くと、玲はしばらく固まったままで。
「……そんなもので美玲の機嫌が直るならいくらでも」
凄いほっとした表情で玲も微かに微笑んだ。
そんな玲を見て椅子から立ち上がる。
そしてそのまま抱き着いた。
玲の腰にギューっと手を回す。
「………玲、嫌いとか言ってごめんね」
「……いや無視した俺も悪かったから」
そして玲はあたしの頭を撫でてくる。