次に目が覚めたのは八時頃。
「……お腹空いた」
お腹が空いて目が覚めた。
周りを見回すと自分の部屋で、自分のベッドに寝ていた。
「くわぁ…っ」
伸びをして、勢いをつけベッドから降りる。
机に置かれていたスマホをふと見ると点滅していた。
電源を入れてみると……メール10件。
「?」
開くと、全部紫苑からだった。
……あ、紫苑の髪。
嫌な予感がして、メールは開かずに削除。
そのまま携帯を放置して自分の部屋を出た。
階段を降り、リビングへと移動する。
下の階には料理のいい匂いが広がっていた。
その匂いが更に自分の空腹を促す。
「れーいーーっ。美玲ちゃん、すんごいお腹空いたぁぁぁぁぁぁっ」
リビングから見える玲の姿におもいっきり叫んだ。
………シーン。
……あれ?
玲から思っていた反応が返ってこない。
「れーいっ。ねぇ、聞いてるー?」
一旦はソファーに座り、テレビをつけたものの立ち上がってキッチンに行った。
家事は全て玲がしてるのだ。
あたしは何もしないし、やる気もしない。
「玲っ!ちょっとぉ!」
キッチンの直ぐ側にあるダイニングテーブルに腰掛け、玲の様子を伺う。
そして気づいた。
何か怒ってる。
玲、あたしのこと無視してる。
…………は?
………イラッときた。
玲に無視されるなんてありえない。
テーブルに頬杖をついて、上目遣いをしてみる。
「れぇいっ」
で、甘ったるく玲の名前を呼んでみるも……。
視線すらこちらに向けず、黙々と料理を作っている。
ダメだ。
本格的に怒ってる。
あれ?あたし、何かしでかした?
と思っても特に心当たりはない。
……料理もずーっと玲が作ってて、今更嫌になったとかは考えにくいし。
てか、玲料理作るの好きだし。


