結局生徒会室についたのは一時間目が終わったころだった。







あれからまた蓮に火がついてしまったのか、散々キスされた。







そして一人満足した蓮はあたしを引きずるように学校へ連れて来て、生徒会室に押し込んだ。






……そう言えば教室、何日行ってないんだっけ。








まぁあたしは教室に行く必要なんてないし。







あやふやになってしまっている自分の席の位置を思い出しながら、ソファーに寝転がる。







しばらくキスはいらない。









今日は全員そろっている生徒会。







相変わらずゲームの音はなんかなってるし、蓮は何もしゃべらないし、今日は直も携帯を弄っていて黙りこくっている。








静かだけど、静かじゃなくて。






こんな生徒会室にいると落ち着ける。








日常って感じがしていい。







「……あ。そう言えば」







その日常を崩しそうな女のことを思い出した。








勢いよく起き上がる。







みんながいきなりのあたしの行動に驚いているのが分かった。








でもそれどころじゃない。








「直、あのくそ女って一年留年してるんでしょ?」