あたしこそが最愛最高の姫である








少し“生徒会長からのあいさつ”を強調した玲。




表向き生徒会が仕切ることになっているのだが、実際に仕切っているのは玲を筆頭とした教師軍。




玲とあたしが兄妹であることはこの学園中のみんなが知っていることで。




教師たちと生徒会の仲立ちは全部玲が役目を追っている。





まぁ生徒会もあたしも、認めた人じゃないと話したくもないし。





例え教師だとしても。





まぁだから玲が当日蓮が適当にしか読まない原稿を一生懸命作り、裏仕事だけではなく明日の司会なども全て請け負っている。





あたしの兄ながら、ちょっと可哀想に思いつつも凄いなぁーと思ってる一面もある。






そして玲は事務的な話を蓮に少しして。





もう一度色々改造されている名ばかりの豪華すぎる生徒会室を見回して、「じゃ、俺戻るわ。」と言った。





……せっかく来たのに。






「もう帰るの?」





もうちょっと話とかしたいのになぁー。






「俺もこれから仕事あんの。大人しくしとけ。」





「……んじゃ、分かった。」




ボソッと言ったあたしの頭をポンっと叩いてから、玲は颯爽とここを出て行った。