「おい、聞いてんのか?」
「私に…関わらないで。
あんたみたいな男が1番めんどう。」
はっ…。こいつ、まじで言ってんのか…。
なんか、こいつの瞳…。
闇に包まれてるみたい。
こいつ、なんかあんのか…?
「花崎さん…なんかあったのか?」
「あんたには関係ないでしょ」
「関係なくねぇよ」
やべぇ、言っちまった。
「今日知り合ったばっかのやつに私の
何がわかんの?」
「今日、知り合ったばっかだから、
花崎さんのことはなにも知らない。
でも、お前のこと知りたいんだ。
だから、俺に話してくれ…」
何いってんだよ…。俺。
「人の心に土足で踏み込んでこないでよ。
あんたに話したら私は闇から
解放されるの…?
そんなんだったらとっくに別な人に
話してるよ…。どうにもならないから
誰にも言わないんだよ。
あんたみたいなやつが1番嫌い」
こいつ…何を抱えてんだ。
俺はこいつの力になりてぇ。
なぁ、俺に心を開いてくれ…。