隣人から恋人に

あたしは泣く事しか出来ず。
守ってあげられる事も出来なかった。
その時自分の無力さを知った。

その時のあたしはきっと産んで育てられるのかって言われて絶対とか言いキレなかった。

お母さんは
『守ってあげられなくて ごめんね』って
泣きながら言った…

ごめんねっていうのはあたしなのに…

あたしはその時全然知らなかったんだ…
父親が泣いてた事に。



あたしは産まれて来れなかった子供に名前を付けた。
今読んでる方は子供に名前をつけるのは可笑しいって思う方も居るかもしれません。


産まれて来れなかった子供に名前をつけても良いじゃないですか…
自分のお腹に居たのだから…生きてたのだから…

産んであげられなかったからせめて名前だけは付けたかったのです。 『蒼空』と。