その後も私たちは東京へ繰り出した。お金のことは少し心配になったが、今まで使っていなかったこともあって、その心配は無に終わった。相変わらず純一は私を親切にしてくれ、東京のあらゆる名所などを教えてくれた。そしてそのまま一ヶ月が過ぎると、状況は一変した。そう、その時はまだ、これから起こる出来事に気付いていなかったからであった。
「今回もだめなの?」
「…ああ、悪いな。俺も遊びたいのに、どうしても都合がつかなくって。悪いな。また今度誘ってくれよ」
「…うん、分かった。じゃ、また今度ね」
「本当に悪いな。じゃ、また今度」
果たしてどうしたのだろうか。純一は最近忙しいらしく、ここ二週間、純一と会っていない。ああ、どうしたのだろうか。彼の身に何か起こったのだろうか。私は心配しつつも、ベッドにもぐった。そして知らず知らずのうちに、夢の中へと引きずり込まれるのであった。
さらに月日は経ち、十二月に入った。
明日は日曜日で、予定は何も入っていなかった。今度は大丈夫であろうか、と思いながらも、純一に電話をかけた。そして純一の声がした。
「もしもし、杏ちゃん。どうしたの」
「もしもし、明日の日曜日、空いてる?」
「ああ、明日ね…大丈夫だよ。遊ぼう」
「え、本当。じゃあ、明日、いつもの場所に十一時で」
「分かった。楽しみにしてるよ。遅刻すんなよ」
「あんたこそ。じゃあね」
「また明日な」
携帯を閉じ、机の上に置くと、そのままベッドに倒れこんだ。まだ昼前であったが、もう一日は終わってしまったようであった。そしてそのまま頭をベッドに沈め、深い眠りについた。
「今回もだめなの?」
「…ああ、悪いな。俺も遊びたいのに、どうしても都合がつかなくって。悪いな。また今度誘ってくれよ」
「…うん、分かった。じゃ、また今度ね」
「本当に悪いな。じゃ、また今度」
果たしてどうしたのだろうか。純一は最近忙しいらしく、ここ二週間、純一と会っていない。ああ、どうしたのだろうか。彼の身に何か起こったのだろうか。私は心配しつつも、ベッドにもぐった。そして知らず知らずのうちに、夢の中へと引きずり込まれるのであった。
さらに月日は経ち、十二月に入った。
明日は日曜日で、予定は何も入っていなかった。今度は大丈夫であろうか、と思いながらも、純一に電話をかけた。そして純一の声がした。
「もしもし、杏ちゃん。どうしたの」
「もしもし、明日の日曜日、空いてる?」
「ああ、明日ね…大丈夫だよ。遊ぼう」
「え、本当。じゃあ、明日、いつもの場所に十一時で」
「分かった。楽しみにしてるよ。遅刻すんなよ」
「あんたこそ。じゃあね」
「また明日な」
携帯を閉じ、机の上に置くと、そのままベッドに倒れこんだ。まだ昼前であったが、もう一日は終わってしまったようであった。そしてそのまま頭をベッドに沈め、深い眠りについた。


