それから一ヶ月が経ち、十月中旬になった。外は冬を出迎える準備をし、風はその訪れを待ちきれないかのように窓を叩く。
私たちは相変わらずメール交際を続けていた。顔が分からない相手でも、心が通じ合えている気がする。
そして私は部屋にこもってメールを打ち続けていたが、次に来た純一のメールには、度肝を抜かされた。
「なぁ、そんなことより、会ってみないか、一度。何か、前から会ってみたいと思ってたんだよ。顔も見てみたいし、直接話してみたい。どうだ、この提案。よくないか」
私はこのメールを見た時、突然現実の世界に連れ戻されたような感じがした。今までの時間が無になり、消えてしまったようであった。このメール上だけで、会うか会わないかなんて決められない。とりあえず私は考えることにした。
十分が経ち、頭の中で考えたことがまとまった。とりあえず、年齢、住所、電話番号、写真を送ってもらうことにした。
そしてそのことをメールで告げると、いとも簡単に個人情報を送ってくれた。
年齢は私と同じの同級生。住所は私の家の隣の隣の隣の町。こういうのも、純一は県外に住んでいる。そしてルックスは結構いい。私の好みだ。
私はこれをメモに書きとめ、壁に貼った。これで私がどうにかなっても大丈夫であろう。しかし一応、ヘルプのメールを未送信メールとして保存した。そして純一に返信する。
「いいよ。じゃ、私が予定決めていい?」
「いいよ」
「じゃ、今度の日曜日、十時に東京のハチ公前でいい?」
「いいよ。じゃ、そのときに」
それから私も純一も会う日まで一度もメールをしなかった。今メールを我慢すれば、喜びが倍になると思ったからかもしれない。
一週間は短いようで長かった。毎日笑顔を絶やさずに、友達からも変だと言われ続けてきた。ベッドの中で、純一とはどんな男か想像をめぐらした。しかし性格ばかりで、顔までは想像できなかった。そんな不満も、純一と会うことによって消え去るのであった。
私たちは相変わらずメール交際を続けていた。顔が分からない相手でも、心が通じ合えている気がする。
そして私は部屋にこもってメールを打ち続けていたが、次に来た純一のメールには、度肝を抜かされた。
「なぁ、そんなことより、会ってみないか、一度。何か、前から会ってみたいと思ってたんだよ。顔も見てみたいし、直接話してみたい。どうだ、この提案。よくないか」
私はこのメールを見た時、突然現実の世界に連れ戻されたような感じがした。今までの時間が無になり、消えてしまったようであった。このメール上だけで、会うか会わないかなんて決められない。とりあえず私は考えることにした。
十分が経ち、頭の中で考えたことがまとまった。とりあえず、年齢、住所、電話番号、写真を送ってもらうことにした。
そしてそのことをメールで告げると、いとも簡単に個人情報を送ってくれた。
年齢は私と同じの同級生。住所は私の家の隣の隣の隣の町。こういうのも、純一は県外に住んでいる。そしてルックスは結構いい。私の好みだ。
私はこれをメモに書きとめ、壁に貼った。これで私がどうにかなっても大丈夫であろう。しかし一応、ヘルプのメールを未送信メールとして保存した。そして純一に返信する。
「いいよ。じゃ、私が予定決めていい?」
「いいよ」
「じゃ、今度の日曜日、十時に東京のハチ公前でいい?」
「いいよ。じゃ、そのときに」
それから私も純一も会う日まで一度もメールをしなかった。今メールを我慢すれば、喜びが倍になると思ったからかもしれない。
一週間は短いようで長かった。毎日笑顔を絶やさずに、友達からも変だと言われ続けてきた。ベッドの中で、純一とはどんな男か想像をめぐらした。しかし性格ばかりで、顔までは想像できなかった。そんな不満も、純一と会うことによって消え去るのであった。


