体育祭 キミを応援して

おれ、東拓(ひがしたく)が通う、紫楽高校は、普通の公立高校とちょっと違うところがある。

それは、 工業高校であるということ。
それから、おもいっきり田舎の、とてもちっちゃい高校だと言うこと。
もよりの駅からバスで30分。そこから、歩いて30分。バスは1時間に1本。
とてつもない、田舎なので、公立高校だけど、通える人も少ないので、1学年に3クラスしかない。
通える人が少ないってことは、あえて、選んできてるやつが多いので、訳ありのやつが多い気がする。
いじめにあってたこ、両親が離婚しているこ、その他にも色んな家庭の事情があるこ・・・
という俺も、若干訳ありの部類かもしれない。
色々な事情をかかえてくるやつが多い分、
先生や生徒の距離が近くて、みんな分け隔てなく仲が良いのがいいところでもある。

そんな仲の良さを作る最大のイベントが体育祭だ。
体育祭は、クラスを分解して、学校全体で6つの団に分ける。
団での活動は、2ヶ月もあるので、これで学年関係なく、だいたい仲良くなれる。

「拓、お前何色?」
「ん?オレンジだけど?叫介は?」
「俺は、青や。やっぱり拓と一緒なわけないか。」
「1クラス4人しか同じにならないし。団一緒はやっぱないで。他だれと一緒??」
「俺は、春樹と、永井、あとは木下。隣のクラスは知らないやつがおおいな、、、拓は?」
「俺は、角田と、山本と鍵井。隣のクラスは、中村さんと・・・あっ!」
そこには、藤加奈の名前が。
これから2ヶ月間、藤さんと、一緒。
考えたら、ちょっと顔があつくなってきた。
「お!ちび加奈と一緒じゃん。拓、あいつのことねらっちゃえよ」
「は!何言ってるねん!ってか、なんで叫介は藤さんと、なかいいの?」
顔が赤くなっていくのを必死にごまかして聞いた。
「あー、あいつとは、図書委員で一緒やなんだよ。当番が同じ日。」
叫介、授業平気でサボるのに、何故か図書当番って一番サボりそうな仕事はきっちりいってるらしい。
「拓も来たらいいのに、ってお前は部活か。」
こんなときだけは、部活の中で一番厳しいサッカー部に入ったことを呪ってしまう。

体育祭の準備は、来週から。
なんだか今からテンション上がってきた。
三年生最後の体育祭、絶対いいものにしてやる!