今日は、晴流がアメリカへ飛び立つ日。 その前に、二人で桜の木へ。 「散ってるな…。」 さみしそうに言った晴流。 「そうね…。晴流、怖い?」 「あたりまえ。成功すれば治るけど、失敗したら死ぬんだから、怖いに決まってる」 晴流があたしの前で、初めて弱音を吐いてくれた。 あたし、晴流に頼って欲しかったの。 支える、って言ったのに何もできなかった…。