【完】さくら吹雪゜*キミと恋の季節*゜














「いつもありがとう、母さん」












目が覚めたばかりだからか、喋りづらい…。












「何よ、いきなり。椎花さん呼んでくるね」












そう言って部屋を出ていった。












「晴流…。よかった、無事で」












「椎花、ごめんな」












俺がそう言うと、椎花は少し怒った口調で言った。











「あたしは晴流が生きてればそれでいいの。前にも似たようなこと言ったわよね?」












なんか俺、怒られてる?












誤ったのがいけなかったのか?












「まぁでも、ホントによかったわ。手術まであと少しなんだから頑張りましょう?」












そうだ。












すっかり忘れてたよ。