あたしには、お気に入りの場所がある。
学校の近くにある、小さなおか。
ここへ来ると落ち着くの。
「椎花?」
声のした方を見ると
「晴流?どうしているの?」
晴流がいた。
どうしてここに晴流が?
「ここ、お気に入りの場所の1つなんだ」
「そう。あたしもよ。桜といいこの丘といい。似てるのかしら、あたしたち」
くすっと笑って言うと、晴流は静かに言った。
「そうだな。似てるのかもな」
時折、元気がなくなるのはなぜ?
あたしは、あなたを笑顔にできる?
「晴流、あなたは…「はーるー!」
あたしの言葉は誰かに遮られた。
文化祭のときの女の人だ。

