「なんで、という顔をしてるね。晴流くんが、幸せそうな顔をしていたからだよ。誰かわからないけど、その子のおかげなんだね、手術を決めたのは」
「はい、そうです。でも、俺はその子と結ばれちゃいけないから。友達としてでもいいから側にいたいんです」
先生は、それは違うぞ。と言うと話し始めた。
「いいかい、晴流くん。好きなら好きと伝えるべきだ。あの時伝えればよかった、なんてなるのはよくない。そういう人をたくさん見てきた。晴流くんにはそんな風に思って欲しくないんだよ」
先生…。
「陽と似たこと言いますね」
「ははっ。陽くんと一緒にしないでくれよー」
この先生は愉快だな。
ここへ来るといつも思う。

