「あっ、和奏じゃ〜ん!今年も一緒だね!」

朝っぱらからハイテンションで話しかけてくる彼女の名前は葉月。

「葉月、今年も一年よろしくね」

少しめんどくさそうに返す

彼女にはこんな感じでいいのだ

別に仲が悪いわけではなく、むしろ逆で、小学生から同じだ

こんな態度をとっても葉月は不機嫌にならないということをしっているからこその対応なのだ

「和奏テンション低くない!?ねぇ!?」

「逆に葉月はなんでそんなにテンションが高いのよ」

呆れるように返事をする

いつものことだ

すると葉月は驚いたようにこちらをみた

「えっ!?もしかしてしらないの!?」

そういうと葉月は急に声を小さくして、

実は2年3組に転校生が来るということをわたしに話した

さらに葉月は続けた

「しかもそれが、男、なの」

男の転校生…?もしかしてそれは…

恋の始まりの予感…

とも思ったけど自分のキャラてきにそのようなことを言うのもアレなので適当に返事をする

「だからなによ」

「はぁ!?あんたバカねぇ…これは恋の始まりかもしれないんだよ!!!」

わたしと同じことを考えている

があくまでも悟られてはいけない…!

わたしに恋人ができないことを葉月は知っているがそれで悩んでいることは知らないのだ!

「そんなベタな少女漫画みたいなことあるわけないでしょ!」

「そうかなぁ…」

「どーせブスだよ」

「ちょっと和奏!少しは夢みさせなさいよ!」

大声をだす葉月を横にわたしは席についた

もうすぐ朝礼がはじまる

そしてそれと同時に転校生がくる…