ほいほいって… しかも、変な男に…って。 「先輩可哀想…」 「俺にとっちゃ同い年だから、礼儀もなんもないけどな」 「年上でも敬意のひとかけらもないじゃない」 …まぁあたしとしては。 秋があたしのところに来てくれたのがうれしいから…。 「…ボタン。」 「は?」 「…秋、ボタンあげたの?」 あたしは、回された秋の手を握りしめた。 あたしの首に回ってる手は、秋の手なんだろうけど。 ボタンは、ない。とか言われたら なーんか。 多分ショックうけるのよ、あたし。 …多分。