…卒業。



あれから1年ということは、また、
あたしたちに春の季節が来たということ。



「だから…がんばるの。」



秋の為って思うと、かき混ぜる手も慎重になっていく。


まるで、さえばしでさえ、手の一部みたいに動きがおかしい気がする。



「はぁー、ドキドキしてきた。」



…なんであたしが緊張してるのかしら?



あたしは2年生で、在校生なのに。






「冷夏ー秋来ちゃうぞ。」




マスターの声に驚いて時計をみると、
いつも通りの起床時間と同じぐらいに
なってしまっていた。





「急がなきゃっ!!」




あたしはそのままバタバタと朝食の準備をした。