「じゃあマスター、キッチン借りるわね」



「店開けるまでには片付けられるくらいまでにしか、散らかさないよーに。」



「わかってるわよ。」




そう言ってあたしは、バーの…厨房?に
はいっていく。




「しかし、冷夏。気合い入ってるな」




カチャカチャと音をたてながら朝ご飯と
お弁当をつくるあたしにマスターは言う。



「…まぁ。」



…だって今日は、特別な日。








秋の……卒業式なの。