「・・・帰ろっか」 あたしにくるりと背をむけた魁。 思わず、あたしはその背中に叫ぶ。 「魁・・・っ! あの時の、あの頃の気持ちは嘘じゃないよ・・・っ! ・・・・・・大好きだった! これからも大切な人なのは変わらないから!」 言い終わると、魁は振り返る。 「俺も。 ・・・ずっと大切な存在だよ。 ・・・可愛い、俺の大事な妹だから」 魁・・・。