「がっこー?」 「遅れるわよ?」 「なんじ?」 「8時」 「は、はちじ?」 冬歌ちゃんは目を見開く。 …まぁ、ちょっと起こすの遅れちゃった… わよね。 ごめんね。 けど、歩いて15分。 走れば5分でつくわよ、きっと。 だって、冬歌ちゃんは達樹さんの血を濃くついでいて、 運動が得意なんだもの。